ヨシミツ

人生についてよく考えている

アヒルと鴨のコインロッカー(映画版)をみた

掃除をしながらapplemusicのFavoriteMixを聴いていたら、ディランのLike a Rolling Stoneが流れてきて、ふいに映画版みてなかったなと思い出したので、アマゾンプライムでみました。昼夜逆転生活が祟って眠れないので、以下、ネタバレあり雑感を書きました。

 www.youtube.com(映画版ではBlowin' in the Windしか出てこないけど。)

www.youtube.com

伊坂幸太郎は大学時代一時期読書にハマったころからずっとファンで、ここ数年の作品以外は読んでいるし、アヒルと鴨のコインロッカーも小説版はバッチリ読んでいたので、映画版は原作とは結構違うなという印象。

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 いわゆる叙述トリックというやつで、椎名が川崎だと思っていた人物がドルジだったというものだけど、映画でもそこそこ再現されている。

椎名がミスリードしている回想はモノクロで、現実の回想はカラーで表現するというのはよかった。(この時点では折り曲げられた写真しかみていないので)顔ハメパネルが不自然に切られてるのには気づいた。

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読み手の脳内で映像を補完させる小説版と違って、映像はどうしても情報が多すぎる。トリックの種明かしを中盤でやって、ハートウォーミングな物語に重点を置いててとてもよかった。

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琴美こんなキャラだったっけ

 

作中度々出てくるシャローンの猫の話は原作読んだときから意図がいまいちわかっていない。「買った広辞苑」と「奪った広辞苑」は違うものだという説明のためだけとは思えないけど、それ以外の説明があんまりなかった気がする。川崎、琴美、ドルジが欲しかった「シャローンの猫」とはなんだったんだろうか。

と思って調べてたらこの記事に辿り着いた。政治的な意味合いもあるのか?深い。

http://blog.livedoor.jp/alfredmusset/archives/65221131.html

仕事上動愛法を管轄する部署柄、まれに動物虐待に関する通報を受けたりするが本当に心が痛む。ストレス解消は無機物で他人に迷惑かけないでやってほしい。うちの小鳥も大切に育てないとな。

改めて小説を読み返したいと思ったが、現物は実家のダンボール箱の中だ。糖尿病闘病中(ちょっと韻を踏んでた)の実家の猫の様子をみがてら取りに帰ろう。 f:id:samidare_8:20200505013917p:plain

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 

 チルドレン・サブマリンあたりも好き。

チルドレン (講談社文庫)

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サブマリン (講談社文庫)

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